日本海の若狭湾沿岸といえば、暖流と寒流が程よく流れ、最高の漁場のところ。その若狭で「ヒョウモンダコ」が相次いで捕獲されているとか。
そして、徐々に北上しているという怖いニュースがありますね。
今回は、温暖化で日本海北上している「ヒョウモンダコ」にスポットを当て、その猛毒や天敵・生息地や画像でお知らせします。
ヒョウモンダコの生息地と天敵
ヒョウモンダコの天敵のコウイカ
生息地は
「ヒョウモンダコ」の仲間は、小笠原諸島、南西諸島以南の太平洋からオーストラリアにかけての西太平洋熱帯域・亜熱帯域の浅い海の岩礁、サンゴ礁、砂礫底に生息していました。
しかし、海水温が高くなるにつれ生息域が日本海にも北上して、北陸の海にまで現れるようになったのです。
毒はテトロドトキシン
ヒョウモンダコは唾液に、フグと同じ毒のテトロドトキシンをもっています。
身の危険があると、唾液を吐いたり、噛み付いて毒を注入し逃げるようです。
また獲物をとるときに、この毒でしびれさせ捕獲するのだそうです。
天敵はコウイカ
この恐ろしい「ヒョウモンダコ」にも天敵がいます。
それは『コウイカ』
コウイカはくヒョウモンダコの毒には反応しないらしく、捕食することが知られています。
ヒョウモンダコってどんなタコ
画像のような、10cmほどの小さな、きれいなタコです。
海に遊びに行って、小型のきれいなタコを思わず触ってはいけません。
タコなので体色をすばやく変化させ、周囲の岩や海藻に隠れますが、刺激を受けると青い輪や線の模様のある明るい黄色に変ります。
その時の模様が、豹に似ていることから豹紋蛸というそうです。
猛毒のテトロドトキシン
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このヒョウモンダコのテトロドトキシンはフグ毒と同じ猛毒です。
テトロドトキシンは神経毒で、人がかまれると呼吸困難などに陥り、オーストラリアでは死亡例もあります。
血清はあるのですが、間に合わないことが多いそうです。
ヒョウモンダコに噛まれても、あまり噛まれた感覚がないらしく、それで「殺人タコ」と呼ばれるようになったのでしょうか。
刺されたら、毒を口で吸いださないで、手で絞り出します。
口から毒が入るので危険です。
すぐ救急車を呼びましょう。
ヒョウモンダコは食用に
毒を処理できれば食べられるそうです。
しかし、テトロドトキシンの危険を冒してまで食べることはないでしょう。
何しろ小さなタコですので、可食部も少ないです。
これから温かくなると、海水温も上がり、ヒョウモンダコの北上は進むと思います。
きれいな小さなタコにご用心!