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地震や台風時の犬や猫の災害対策と準備☆避難の仕方やペット用非常袋

ペット避難

 

近年の気象状況を見ていると、いつどこで災害が起こってもおかしくないような気がします。
災害時に必要なものを、日頃からストックしている方も多いことでしょう。

ペットと暮らしている方は、ペット用の非常袋も必要になってきます。日ごろからペットと一緒に避難することを想定し、さまざまな下準備を整えておくことも大事です。

ここでは、地震や台風時の犬や猫の災害対策と準備や、避難の仕方やペット用非常袋についてふれてみたいと思います。

地震や台風時の犬や猫の災害対策と準備
避難の仕方やペット用非常袋

ペット避難

地震や台風などの災害で避難をせざるを得ないとき、それから何を持ち出そうと考えても間に合いません。
普段から災害時に必要なものをリストアップし、「非常持ち出し袋」という形で一ヶ所にまとめておくことが防災のポイントです。

自分の持ち出し品にペット分がプラスされるわけですから、持ち出し品はかなり多くなります。

 

ペット用非常持ち出し袋の準備

被災動物へ公的機関から何らかの救護活動の開始まで、およそ3日ほどかかると考えられます。
被災後3日間をのりきるアイテムを考えてみました。

  • 水とペットフード3日分以上
  • 食器
  • リード(犬)やハーネス(猫)
  • キャリーやクレート
  • タオル・バスタオル
  • 狂犬病予防注射済み票(犬)
  • ワクチン接種証明書か診療記録手帳
  • ペットの写真 (行方不明時の手がかりに)
  • 救急用品 (包帯・滅菌ガーゼ・吸水性パッド・動物用抗生物質軟膏)
  • 排泄用品 (ペットシーツ・猫砂・新聞紙・消臭スプレー・密閉性ゴミ箱や袋)
  • 厚手の手袋

これらをリュックサック型のバッグに準備しておきます。
避難時に支障のない重さは成人男性で15キロ、女性では10キロほどといわれていますので、全ての持ち出し品がなるべくこの重量内におさまるよう工夫します。

水やペットフードは、時々取り替えて消費しましょう。

 

避難の仕方☆迷子にさせないために

災害で避難する際は「ペット同行避難」が原則ですので、自分用の持ち出し袋に加えペットとペット用非常袋を持って行きます。
壊れた家からペットが逃げたり、とりあえず飼い主だけ避難したのち立ち入り禁止で家に戻れなくなったりすると、心身の大きな負担になってしまいます。
普段なら戻って来る犬や猫でも、そのまま行方不明になってしまうおそれもあります。

できるだけ、一緒に連れて避難したいものです。

災害時はペットも興奮していますので、日頃おとなしい子もパニック状態に陥り、飼い主に噛み付いたり引っかいたりする可能性があります。
また、キャリーに入れる時、暴れたりして逃げると迷子になります。
厚手の手袋や毛布でしっかりキャッチしてください。

 

避難所にはつれて行けるか?

地震や水害で自宅が全壊・半壊した場合は、余震などでの二次災害を避ける目的もあり、当面は避難所で過ごすことになります。
ペットを避難所に持ち込めるのかが気がかりです。

許可されている場合が多いようですが、一緒に居住するのは難しいことでしょうね。
鳴き声や動物アレルギー・感情的問題で、ペットはトラブルの原因を作ってしまいかねませんし、ペットにとっても環境が変わるストレスをうけるはずです。
そこで、大勢の避難している人とは別のスペースを確保しなければなりません。

敷地内の許可されたところにリードで結わえるとか、屋外でテント生活をするとか、あるいはペット避難が多い場合は、教室など開けてもらえるかもしれません。
ケースバイケースで、相談しながらすすめることになるでしょう。

鳴き声・排泄物・臭い・毛(ブラッシング)などに注意して、良い飼い方を心掛けましょう。

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普段から

  • 犬も猫も、キャリーやクレートに慣れていることが必要です。
    異常を感じているのに、見たこともないキャリーに突然入れられるのはペットもパニックを起こします。
  • ワクチン接種をして感染性の病気やノミ・ダニを日ごろから駆除しておきます。(当然のことですが)
  • 犬の無駄の吠えたり、噛み癖のある子は避難や避難場所でトラブルを起こしかねません。
    しつけの良い子にしておきましょう。
  • 不妊手術をしておくことで、被災後に子犬や子猫を増やさないこと。(これも当然のマナーと思いますが)
  • 迷子札をつけましょう。
    名前・住所・電話番号など書いた迷子札をつけておきます。
    脱走したとき、保護されたときに役立ちます。

 

マイクロチップの装着やGPS付き首輪・Pawtrackは

  • 首輪の代わりに、マイクロチップを埋め込む手術をすることができます。
    これは、猫の背中に直径2mm程度のマイクロチップを入れるというもので、首輪と比較して紛失することもなく、また、値段も数千円程度で可能ということで近年利用者が増加しています。
    首輪のストレスから解放されますが、マイクロチップが動物に負担を与える可能性も指摘されているため、一般的な認知はまだ少ないようです。
  • 猫用のGPS付き首輪は販売されていますが、まだまだ普及していないのが現実です。
    それは猫への大きさや重さが負担になる懸念と、機能面での保証が十分でないためとのようです。
    小さなサイズのGPSでは、壁や、小さな隙間、溝に潜り込んだ時などは反応しないケースがあるとのことで、大きさ重さを考えると付けるのを躊躇しますね。
  • Pawtrack
    GPSを搭載した首輪型のトラッカーで、アプリと連携して猫がどこにいるかを知らせます。
    猫の位置データは10分おきに発信され、アプリで受信し位置を捕捉します。
    バッテリーは4〜5日。
    バンド部分は猫の首に合わせてフィットする形状をしている。

Pawtrackはよさそうな感じですが、うちの子は体が小さいのでゴツイGPSを首につけるのはかわいそうでなりません。
まだ日本では買えないようです。